女優のアソコにふたをする仕事があった!?

世の中には「役得」と言われる職務があります。会社のパーティの幹事になれば「下見」と称してご馳走を堪能できますし、合コンの幹事になれば、お気に入りの女子を隣に侍らせることもできるでしょう。運が良ければ「お持ち帰り」も可能です。ポルノ映画の撮影現場では、女優の裸が見放題という特典があります。単に裸が見たいという下心だけで、その世界に飛び込む人もいますが、毎日見ていると次第に飽きてしまうそうです。 見るだけで触ったり入れたりできないという点が惜しい仕事です。

一昔前のポルノの現場では、少し変わったタイプの役得がありました。現代のアダルト撮影では、陰部をモザイクなどで簡単に消せますが、以前は消す作業が大変でしたので絶対に写らない手法が確立されていました。それが、「前貼り」です。何と、女優のアソコにガムテープを貼り付けてカメラに写らないようにしたのです。もちろん、誤って男優が挿入したりできないようにすることにも役立ちました。

前貼りは、女優が自分では貼れないために、誰かスタッフがお手伝いしなければなりません。美しい女優のヴァギナに直接テープを貼りつけるという「役得」があったのです。

専門スタッフがしっかりと貼り付けた!?

日本では、映画やドラマで性器を映してはいけないことになっています。最近では陰毛くらいは許されるようですが、かつては陰毛の1本でも露出させたら犯罪者です。公然ワイセツ罪で逮捕されるので、撮影者たちは陰部を完全に消す必要がありました。ただ、フィルム撮影したものを細かくチェックして、陰毛がはみ出していないか、大陰唇の端っこが写ってきないかと調べて、一つ一つを消していく作業は大変。そこで、陰毛から性器までを完全に覆う「前貼り」をして撮影するようになったのです。

濡れ場の撮影は体同士を密着させたり擦り付けあったりするわけですし、汗もかきますので、テープは剥がれやすくなります。しっかりと貼り付けないと、撮影の途中でカメラをストップさせなければならなくなったりもします。そのため、女優が自分でするのではなく、スタッフがきちんと形を整えた上で、しっかりと貼りつけなければならなかったのです。下っ端の女優も人気女優も、股を開いて貼り付けてもらいました。

誰の役なのか、毎回もめた!?

前貼りには、それだけ担当する係がいたわけではありません。衣装や小道具、ヘアメイクなどが担当しましたが、撮影現場により誰が行うかは異なりました。もちろん、有名女優の場合は皆がやりたがります。きれいなアソコを拝みつつ、サイズを計ることもできますし、直接触れることもできます。臭いを嗅ぐことだってできるでしょう。

それぞれのスタッフは誰がやるのかについて言い分を持っていました。「ヘアに関することはヘアメイクだ」とか、「小さな道具は小道具の仕事に決まっている」「身に付けるんだから当然、衣装係でしょう」などと。こうして、毎回争いながら、異なる人が担っていたのです。

昔の撮影現場にいた「前貼り係」。きれいな女優のアソコを間近で拝みつつ、直接手を触れることも臭いを嗅いだりすることもできる、役得でした。コンピュータで簡単に映像処理できる現代では、消滅してしまった役割です。