宦官たちの去勢手術法

ペニスを勃たせたい、という人は大勢いますが、勃たないようにしたい人はほとんどいないでしょう。ところが、歴史上は、自ら勃たなくするための手術を受けた人たちもいます。中国の宦官などです。

好色女王の始めた去勢

アッシリアの伝説上の女王セミラミス。起源前9世紀の王妃サンムラマートがモデルで、ギリシアで女王伝説となりました。美貌と英知を兼ね備えた人で、贅沢好きで好色だったと伝えられています。「バビロンの空中庭園」を造らせたことで有名です。夫を毒殺したという説もあり、最古の毒殺事件とも言われます。

セミラミスは兵士の中から美男子を選びだし、セックスをする好色家。色んな男性と次々と性行為に及びました。男好きの上に、とても嫉妬深い女性。そのため、自分と肉体関係を持った男性が他の女性を悦ばすことができないように、去勢していたそうです。女王の権力で男たちのペニスを切りとっていました。古代シチリアの歴史家ディオドロスによれば、これが世界最初の去勢ということです。

宦官たちの去勢手術

歴史上で去勢と言えば、一番有名なのが中国の「宦官」。古代中国では下層市民が出世するための最短距離が「宦官」になることだったため、非常に高い競争率でした。去勢には、ペニスを切りとるもの、睾丸を切るもの、両方とも切るものの3通りありますが、中国の宦官は両方切りとりました。漢方医学が発達していたため、失敗で死ぬことはありませんでしたが、かなり厳しい手術です。

手術法は、患者に足を開かせ手足を手術台に縛り付けた上で、性器の根元を熱い胡椒湯で洗います。そうして、鋭い刃物で、一気にペニスを根元から切りとります。術後はロウで尿道口をふさぎ冷水につけた紙でつつみます。その後は、2~3日横たわったまま放置されますが、気の狂いそうな痛みがつづくそうです。3日後に紙をはがすと、尿が滝のようにほとばしり終了です。

手術が成功すると、一年間の見習い期間を経て翌年には宮廷勤めが始まりました。切りとったペニスは一種の「身分証」として、上司に求められれば提示しなければならなかったそうです。

古代から去勢の習慣がありましたが、中国の宦官たちは出世のため志願して性器をすべて切り取っていました。麻酔のない時代のとても厳しい手術です。

現代では宦官のような非人道的な制度はこの世にありません。むしろ下半身の悩みはいかに勃たせるか、が主流。EDと呼ばれる勃起不全が広がっているといわれています。昔は中高年の人がかかる病気と思われていましたが、最近は若い人の間でも増えたようです。当事者にとっては深刻な病気ですが、今はバイアグラなどの治療薬を使えば簡単に治ります。お悩みの方は、宦官の時代に生まれずに済んだ運命を感謝しつつ、人生を楽しむために専門クリニックで処方を受けてはいかがでしょう。

ちなみに現在は、バイアグラ以外にも様々なED治療薬があるようです。
⇒参考:https://www.hama1-cl.jp/