十字軍の貞操帯

十字軍の貞操帯

十字軍の遠征は、カトリック教徒を中心とする遠征軍が、「聖地」をイスラム教徒から奪還するため、西ヨーロッパからエルサレムに向かった旅です。11世紀に始まり13世紀まで、全部で8回~9回ほどあったとされています。出征した男たちは何ヶ月も家を空けたため、妻の浮気が心配で仕方がありません。カトリックといえば、現代では性的には厳しく保守的ですが、当時はそうでもなかったのか?妻の浮気はしばしばあったのでしょうか?

妻を信用できない男たちは、悪名高い「貞操帯」を妻に装着させ、膣にペニスを入れられないようにしていたと言われています。

妻の浮気は昔から男たちを悩ませた?

日本では昔から「貞女は二夫にまみえず」ということわざがあり、結婚した女性は、たとえ夫と死別しても操をたてて、ほかの男性とはセックスしないのが正しいあり方でした。しかし、現代では、妻が浮気をすることがそれほど珍しくはありません。出会い系サイトなどを使う既婚女性も多いそうですし、主婦の働く風俗店もあるようです。

歴史的には、世界中で妻の浮気はあったようです。サモアでは、夫が旅に出るときには妻の腹に黄色い絵の具を塗り、浮気防止としていたそうです。もしほかの男性とセックスすれば、絵の具がこすれて剥がれるため、夫の帰宅時にバレてしまったということです。

十字軍の遠征の際に、妻の浮気防止のために使われた貞操帯も有名です。パリのクリュニー美術館にある貞操帯は、16世紀の国王アンリ二世が妻のカトリーヌ・ド・メディチにつけさせたものという説もあります。カトリーヌは奔放な女性だったのでしょう。

貞操帯の発祥は不明です

貞操帯は十字軍で有名ですが、発祥については諸説あって、はっきりとはわかっていません。黒海の東部に住む種族が使っていた皮のガードルが起源という説もあります。体にぴったりと張り付くように作られていて、初夜に花婿がオノで切り裂いていたと言われ、貞操帯のルーツといわれます。長期の旅にでかけるイタリアの商人たちが発明したという説もあります。

使われ方についても、妻の浮気を心配する夫が強制的に付けさせたという説もあれば、夫の留守中に強姦されないように防具として、女性自らが装着したとも言われます。防犯のしっかりした建物構造のなかった時代には、夜間の婦女暴行のリスクは高かったのかもしれません。バイアグラのなかった時代には、EDの夫が妻を他の男に盗られないように装着させたこともあったでしょう。

昔から妻の浮気は男性たちの悩みの種。貞操帯のルーツははっきりしませんが、浮気防止だけでなく、強姦防止に使われていた可能性もあります。